アメリカがヨーロッパではすでに生活の一部となりつつある医療大麻ですが、実は2020年から、お隣韓国でも東アジアで初となる医療大麻の導入が開始され。多くの利用希望者の要請により、ついに始まった隣国での医療大麻の実情に迫っていきたいと思います。

【韓国】東アジア初の医療大麻合法化

これまで欧米や欧州などで用いられていた医療大麻ですが、日本のお隣、韓国でも東アジアで初となる導入がスタートしました!韓国ではたくさんの国民要請のもと、2018年に法改正がおこなわれ、大麻由来の薬品の輸入が許可されたのです。実際に2020年から導入が開始されました。許可が下りているのはおもにCBDオイルですが、日本と違いTHCの含有されたフルスペクトラム製法のものも含まれています。
ただし、韓国ではCBDオイルは医療目的にのみ用いられ、それ以外の利用は禁じられています。つまり、日本のようにTHCが含有されていないアイソレート製法やブロードスペクトラム製法の製品でも、一般の利用者が日常的に使用することは禁止されているということですね。もちろん、日本でCBD製品を購入し、韓国に持ち込むことも禁止です。
【韓国】医用大麻の使用目的

韓国での医療大麻は現在のところ、”希少な難治性の疾患”と医師によって診断された人のみに処方されることになっているそうです。これはHIVやてんかんなどの疾患を持っている患者さんで、さらにこれまでの治療で改善がみられなかった人たちのこと示すんだとか。さらに痛みの緩和のために末期ガンの患者にも投与されるんだそうですよ。難治性てんかんには、先日お伝えしたGWファーマ社のエピディオレックスも含まれています。
こうして見ると、CBDは鎮痛効果やてんかんへの治療に優れていることがわかりますよね。韓国では専用の医療薬品センターで医師の処方箋を持っている人のみが購入できるシステムとなっています。
【韓国】医療大麻の実情とは

東アジアで初となる医療大麻導入国、韓国ですが、実はその実情はかなり厳しいものがありました。まず、最大の問題が専門の知識を持ち合わせた”医師の不足”です。大学でも専門の勉強をおこなっていない医師たちですから、このような現象は妥当と考えられますよね。未だに大麻が持つ自然治癒能力や潜在的な効能への知識不足が問題となっています。
また、利用条件が厳しいだけでなく医師の自己判断を求められるような規定であることも、処方へ繋がらない理由かもしれません。大麻由来の薬品を処方する条件として、治療が必要な疾患があることはもちろん、「他にさまざまな治療を試しても効果がなく、もはやカンナビノイドを試すのが最終手段である」ということも含まれているのです。さらに、大麻は違法という教育を受けてきている中で、どこかで「あまり使わない方がいいのでは?…」という懸念があるのでしょう。使用条件にもある”希少な難治性の疾患”には対し「まだ他の化学薬品を試せるはず」という考えに至ってしまい、なかなか処方へと繋がらないのが現状です。
実際に数ヶ月に及ぶ医療大麻プログラムを実施した結果、処方件数は予想を大きく下回り、わずか300件以下に留まりました。しかもそれは純粋なCBDオイル、いわゆるアイソレート製法(THCが含有されていない)の製品のみだったそうです。
THCが含有されていないCBDオイルなどの製品は日本ではサプリメントのような扱いでネットでも購入できますし、一般の利用者も増えていますよね。アイソレート製法の製品なら、韓国の医療大麻に用いられている成分とほぼ変わらず、健康維持のために取り入れられているほど。韓国では大麻由来製品の処方にあまりにも敏感になりすぎている傾向があるように感じます。
日本の規約改正への後押しとなるのか?

日本では戦後に制定された規制により、大麻由来の製品や薬品を医療に用いることは禁止されています。処方や患者側の摂取はもちろん、医療目的の研究や栽培、所持も法律で禁止されているのです。
ただし、先日もお伝えしたとおり、現在「難治性治療薬」として大麻由来のエピディオレックスの臨床実験が検討されているという話もありますし、韓国の医療大麻導入は少なからず日本にも影響を与える可能性があります。日本も韓国と同様、CBD製品に対しての専門知識を持ち合わせた医師が少なく、そうした”専門医不足”などをいかに解消するかも、考慮する必要がありますね。韓国でももう少し設備が整い利用者が増えてくれば、さらなる実情や国内導入へのヒントが見えてくるかもしれません。
最後に

今回は韓国の医療大麻事情に迫ってきました。東アジアでは”大麻は違法なもの”という根強い偏見が拭えず、CBD製品に対しても導入が遅れています。そんな中で先人を切って医療大麻導入に踏み切った韓国。今度安定した需要と供給がなされていくのか、注目ですね。
CAMYUのCBDオイルも韓国で処方されているのと同様、アイソレート製法の安心して使える製品となっています。お悩みがある方はぜひ試してみてくださいね。